おしゃべりのゆうべ。

先日、営業時間終了後の当店に、以前から一度じっくりお話を伺ってみたいなぁと思っていた方々や、
ご自分で商売をされていたり、これから始めようとしている方々に集まっていただいて、
色々と気軽にぺちゃくちゃお話をする会を開催した。

一応イベントとしてタイトルをつけて、
【おしゃべりのゆうべ 〜根を張ること・羽を広げること〜】とさせていただいた。

普段は、静かな時間を愉しむ為のお店としていることもあって、
営業時間中は僕はあまり自由におしゃべりをしたりはしない。
だからたまには思う存分、気兼ねなくぺちゃくちゃとお話がしたいと思ったのだった。

お茶の席で、避けるべき話題に、
「我が仏、隣の宝、婿舅、天下の軍、人の善悪」というものがあって、
これは、宗教や他人の懐具合、家のごたごたや政治、そして悪口、
そういったものは茶室に持ち込むなというもの。
当店でも、なるべくこういった会話の種が育たないようにと、常々考えている。

しかしたまには、このタブーを破り、足を崩す時間があってもいいと思う。
その為に集まってもらう人物は、共犯者として膝を近付けられる心安さと、
タブーをわきまえるモラルや清さを兼ね備えた人格者でなければならない。

そう考えると、こんな山の奥に隠遁しているにも関わらず、
僕は本当に人の縁には恵まれ過ぎているくらいで、
こういった時に直ぐ頭に浮かぶ素敵な仲間たちが何人もいるのである。
(※僕はこういった周囲の人格者達に助けてもらい、泥のような人間性をすくい上げてもらっている。)

今回も、結局、僕の愚痴を多く聞いてもらう会になってしまった。笑

このブログに書き綴っているような内容から、
まさに隣の宝や婿舅についてまで、べらべらとしゃべり、
貧しい暮らしの赤裸々な泣き言や、日々のストレスや疲れからくる夫婦の摩擦などの弱音まで、
なんとも格好悪いったらありゃしない。
それらを笑いながら聴いてくれる心優しい仲間達に感謝です。笑


そんな中でも、僕からすると眩しいぐらいの素晴らしい仲間達のお話から、
とっても沢山の刺激と元気をいただいた。
決して忘れたくない、なんとか記録に残したい部分だけでも、抜粋して書き残しておく。


世界一周の旅を終え、この地に根を張ろうとしている彼の、
『伸るか反るかだ!』と言い切った覚悟、様々なプレッシャーの中での新事業への期待。
(僕はそういった覚悟で、何か新しいことを始められるチカラがあるだろうか?)

この土地で作物を生み育て、多くの人へとその恵みを送り届けようとしている彼女の、
日々の労苦や満ち満ちた創意工夫と優れた手腕。そして13年も続けてきた確かな歩みの尊さ。
自然を相手にすることの大変さと、臨機応変に動くことの美しさ。
(疲れた疲れたと愚痴ばかりの僕だけれど、もっともっと体力勝負の現場もあるよ。)

芸の高みを目指す彼女へ質問した、舞台で協働する仲間との関係性について、
『同じものを好きで、同じものを続けてきたという、その一点だけで、信頼に足る』
そう笑顔で断言された時の衝撃。
そして、舞台が連日続くハードスケジュールを、『毎日短い間隔でトライ&エラーを繰り返せて幸せ』と語ったこと。
(他人と働けない僕の器の小ささ。毎日お店にお客様を迎えられることは、幸せなことなんだということ。)

今回のイベントの立役者で、素敵なご縁を繋いでくれたいつも笑顔の彼女が、
長い付き合いの中で、初めて明かした過去の暗闇の時期のこと。
(きっと、苦労や苦難を乗り越えたから笑えるって、あるよね。)

また一つ、自分の居場所を自分で作り上げた彼女のお店への愛。
『お店が好きすぎて、閉めた後も家に帰りたくないんです』
『いつも建物に、「こうなりたかった〜?」って訊くんです』
(僕は、自分のお店、自分の空間に対して、そういった感覚を忘れてしまっていないか?)

いつもクールなイケメン敏腕デザイナーの彼が、
残念ながら閉店してしまったお店を悔やむ話をしていた時に、
経営手腕のことやデザインのこと、マーケティングのことなんかではなく、
ただ一言『彼に奥さんがいたら、閉めないで続けられたかもしれない』と言ったこと。
そして彼自身、奥さんに助けられている部分は大きいと照れながら語ったこと。
そして、奥さんへの愛情表現の秘密の儀式を一つ、この場で教えてくれたこと。
(ひたすら納得とそして反省。当店ほどパートナーなくして成り立たないお店もないのだから。)


他にも、本当に沢山の、今後財産になるようなお話を聞けた。
※恋バナも含め。笑


う〜ん。

やってよかったな〜。

また、僕とぺちゃくちゃしてくれないかな〜?


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